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2023.9.04

Webディレクターの募集へ応募する前に知っておくべきこととは? 今後の求人動向についても解説

Webディレクターの募集へ応募する前に知っておくべきこととは? 今後の求人動向についても解説

Webサイトを制作するうえでは、制作者に加えて制作を進行するディレクターが必要です。進行管理を行うディレクターがいることで、Webコンテンツ制作のプロジェクト自体がスムーズに進みます。

本記事ではWebディレクターの仕事内容や向いている人、向いていない人について解説します。また、どんな企業がWebディレクターを募集しているのか、今後の求人動向なども併せてご紹介します。

Webディレクターとはどのような職業なのか?

Webディレクターとは、Webサイトの企画立案や制作、進行管理、運用などを行う職種のことです。
Webサイトは多くの関係者のもとで制作が進行します。具体的には、Webデザイナー、Webエンジニア、ライターなどが挙げられますが、これらのメンバーへの作業割り当てや品質管理、進行管理などを束ねるのがWebディレクターの役割です。さらに、クライアントの要望をしっかりとヒアリングし、それに基づいて提案も行います。

似た職種のWebマーケターは、Webに特化した専門知識を活かしてWebマーケティング施策の企画・実行、改善に取り組みますが、Webディレクターは制作全般に関わり、制作を担当するメンバーへの指示出しや顧客とのコミュニケーション、進行管理などを主に担当します。

またWebデザイナーは、ディレクションを受け、Web上で使用するための制作物をデザインを行い、Webデザイナーは、Photoshopなどのデザインソフトの技術やUI(ユーザーインターフェイス)・UX(ユーザーエクスペリエンス)に関する専門的なスキルが求められます。
Webディレクターは、このようなWebに関する職種とのコミュニケーションや、プロモーション、マーケティングなどプロジェクトを進めるための包括的なスキルが求められる職種といえるでしょう。

Webディレクターに向いている人とは?

ここでは、Webディレクターに向いている人について紹介します。

問題解決能力が高い人

Webディレクターには、問題解決能力が高い人が向いているといわれています。案件の進行時においては、スケジュールの遅れや仕様変更などさまざまな問題が生じるため、どのような問題が起きても対応し解決できることが求められます。また、クライアントに優先順位や課題解決方法を的確に伝えられる人は、Webディレクターに向いているといえるでしょう。

流行にアンテナが張れる人

Web業界は進化や展開が早く、その変化をWeb制作に取り入れることもあります。具体的には、Webサイト内に動画を配置したり、SNSと連動した機能を採用したりすることも多いです。ターゲットに合わせたWeb制作を行う必要があるため、常に流行にアンテナを張れる人が向いているといえるでしょう。

分析が得意な人

Webディレクターには、調査や分析、データ解析能力が求められます。
Webサイトを制作する際は、競合サイトの調査や分析が必要であり、Webサイト制作後もユーザー滞在時間や離脱率など、解析ツールを使用して分析します。このようにWebディレクターは調査や分析をすることが多いため、分析することが得意な人に向いているといえるでしょう。

Webディレクターに向いていない人とは?

ここでは、Webディレクターに向いていない人について紹介します。

コミュニケーションが苦手な人

Webディレクターは、クライアントや社内のデザイナー、エンジニアと密にコミュニケーションを取る必要があります。コミュニケーションを取れないと仕事を上手く進めることができないため、コミュニケーションを取ることが苦手な人には向いていないでしょう。

ルーティンワークが好きな人

Webディレクターは、クライアントの要求により変則的な対応をするケースがあります。また、案件によってはやり方を都度変えながら対応するケースもあるため、ルーティンワークが好きな人には向いていないかもしれません。

柔軟な対応が苦手な人

Webディレクターは、案件の進行中に柔軟な対応を求められます。具体的には、予定通りに進行しない場合に対応策や新たなプランを考えて実行する必要があります。このようにWebディレクターはさまざまな場面で柔軟な対応が求められるため、頑固に自分の考えを通そうとする人は向いていないかもしれません。

Webディレクターの募集がある会社の例

Webディレクターを募集している会社は主に「広告代理店」「Web制作会社」「システム開発会社」「サービス事業会社」が挙げられます。ここでは、それぞれの会社のWebディレクターの仕事内容について紹介していきます。

・広告代理店

広告代理店のWebディレクターは、クライアントの要望をヒアリングし、Webマーケティングを活用し販促活動をするために、どのようにプロモーションするかを企画し提案します。

・Web制作会社

Web制作会社のWebディレクターは、Webサイトを制作する際にクライアントの意向をライターやデザイナー、コーダーなどのメンバーに共有し、進行管理を行います。

・システム開発会社

システム開発会社のWebディレクターは、Webの幅広い知見やシステムを開発するために、さまざまな業種の仕事内容の知識も求められます。

・サービス事業会社

サービス事業会社のWebディレクターは、自社のビジネスの成功のために、WebサイトやWebメディアなどの運用を担当します。日々の運用はもちろん、Webサイトの数値改善のためにさまざまな施策を行い、サイトのリニューアルを企画する仕事です。

Webディレクターが求められるスキルとは?

ここでは、Webディレクターが求められるスキルについて解説します。

・Webサイト制作に関する知識

Webディレクターは、Webサイト制作に関係するデザイナーやコーダーに対して具体的な指示を出す必要があるため、Webサイト制作における全般的な知識を習得しておくとよいでしょう。

・設計力

Webディレクターには、クライアントの要望や課題を解決するために案件の全体を設計する能力が必要です。具体的には、案件に必要となる技術を理解しチームの人数や体制、スケジュール、予算などを設計し、クライアントの課題に対してどのような施策をするのかを設計することも求められます。

・スケジュール管理

納期に遅れてしまうとクライアントの信用問題に発展する可能性もあります。このような事態を避けるためにも、メンバーのスケジュール調整をしっかり行うことが大切です。また、Webディレクターには、工程ごとに必要な時間を正確に試算して、納期までに余裕を持たせたスケジュール管理を行う能力が求められます。

未経験でもWebディレクターに転職は可能?

転職サービスのtypeによると未経験でのWebディレクターの求人は少ないようです。その一方で、すでにWeb業界で働いていて、営業やコーダー、デザイナーなどに関連する職務についていた人であれば、Webディレクターに転職できる可能性はあります。

Webディレクターの求人募集は今後どうなる?

近年では、AIによって人間の仕事は代替されるといわれていますが、まだまだAIは万能ではないため、人間にしかできないコミュニケーションやクライアントの課題解決などのルーティンの業務以外は人間でしかできないと考えられています。

業界動向SEARCH.COMによれば、業界規模が2020〜2021年の間に5.9兆円になっており、Web業界の市場規模も伸びている傾向にあります。そのため、今後もWebディレクターの募集は増えることが予想されるでしょう。
※参考元:業界動向SEARCH.COM|インターネット業界

まとめ

Webディレクターの募集へ応募する前に知っておくべきこととは? 今後の求人動向についても解説

WebディレクターはWebに関する知識が求められるだけでなく、Web制作に関係するメンバーとのコミュニケーションやスケジュール管理能力など幅広いスキルが必要となります。Webディレクターとして転職する際は、Webサイトに関する知識や設計力、スケジュール管理力などが求められるため事前に身につけておきましょう。また、未経験のWebディレクター求人は少ない傾向にありますが、Web業界で営業やコーダーなどの経験がある人は転職できる可能性があります。

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