コラム
COLUMN
2024.5.13
リスティング広告運用の仕事内容とは?キャリアパスから必要なスキルまで徹底解説
インターネットが普及したことで、広告の形もマスメディアなどからインターネットでの広告が主流になりつつあります。
この記事では、リスティング広告運用の仕事内容やキャリアパス、身につけておくべきスキル、給与相場などを紹介していきます。インターネット広告業界への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
リスティング広告運用とはどのような仕事なのか?
リスティング広告とは、主に検索エンジンの検索結果ページに配信される広告のことを指します。リスティング広告は基本的には顧客が検索したキーワードに応じて広告が表示される「検索連動型広告」であるため、検索した人の興味に沿った広告を表示できる点が特徴です。顕在層へのアピールが可能となるため、広告を見た人が行動を起こす確率が高まります。
リスティング広告運用の仕事とは、インターネット広告を出して自社の商品やサービスを広く宣伝したい企業の手助けを行うことです。リスティング広告の運用を行うにあたっては、Yahoo!やGoogleといった大手の検索エンジン毎に検討をする必要があります。クライアントの要望をヒアリングしつつ、キーワード選定、予算の検討、広告配信のタイミングなど細かく設計し、ターゲット顧客に対して効果的にアプローチを行う事が主な業務となります。
リスティング広告運用の具体的な仕事内容とは?
ここでは、リスティング広告運用の主な仕事内容について解説していきます。
市場調査
まずはクライアントの要望をヒアリングしつつ、キーワード選定と予算の検討を行います。効果的な広告を作ろうとすればするほど、クライアントと同じキーワードでリスティング広告を行っているライバルも多くいるものです。そのため、クライアントの広告を効果的に表示させるための市場調査を入念に行います。
広告の作成
市場調査によってまとめた内容を基に、広告の原案を作成していきます。原案が出来た段階でクライアントへ提示し、推敲しながら掲載内容を適切な形に整えていきます。また、完成間近になると広告配信のタイミングについても詰めていきます。すべてが揃って広告料を入金した段階で広告がスタートします。
アカウントの分析
リスティング広告を打ち出した後、ある程度データが集まった段階で顧客反応の結果を分析します。各種数値を精査して分析し、問題点や改善点を洗い出します。そうして、それ以降でどのような改善をしていけばより良い結果を出すことができるのかを検討するといったPDCAサイクルを回していきます。
分析の時期については最低でも3ヶ月ほどの期間を確保して、各指標の絶対値の数値だけでなく、増減の傾向をつかむ必要があります。広告の継続については予算との兼ね合いも考慮しながら判断することとなります。
SEO対策
リスティング広告の分析結果として、見られる回数が想定よりも低かった場合には、細かく現状分析し、改善する必要があります。ターゲット顧客が検索しやすいキーワードを再考し、SEO対策を行います。
広告文の更新
広告文を掲載した後でもクライアントの要望によって広告文を更新することがあります。また、効果検証によって広告が見られた後に行動まで繋がっていないと判断できた場合などには、広告文の更新をクライアントに申し入れる必要があります。
リスティング広告運用を仕事とする場合のキャリアパス
ここでは、リスティング広告運用を仕事として活躍するためのキャリアパスの一例を紹介します。リスティング広告運用のスキルアップによって開ける道を確認しておきましょう。
プレイヤーとして前線に立ち続ける
Web制作会社や広告運用会社などに入社をして、3年目まではリスティング広告運用の基礎を学び、上司の下で経験を積むことになります。この段階では基礎をしっかり身につけることと、必要な情報にアンテナを張れるようになることが大切です。
チームリーダーになりメンバーを牽引する
入社後4年目から6年目くらいになると、1人で一通りの業務を遂行できるだけでなく、少人数チームのリーダーとして、マネジメントを行うスキルも求められます。適切に関係者とコミュニケーションを取りながら進める難しさを感じつつ、より規模の大きい仕事を担当します。
会社経営層として施策を管理する
入社後7年目以降になると、会社の経営層の一員として重要なポジションにつくことができるようになります。
リスティング広告運用として働く上で会社から求められるスキルとは?
リスティング広告運用を行う上で求められる主なスキルは以下の通りです。
マーケティングに関する業務知識
クライアントの要望に対する市場調査や効果的なリスティング広告運用のための戦略など、総合的なマーケティングスキルが求められます。広告のアイデア提案から成果を出すまで一連の流れを任されるため、マーケティングの業務知識は外せないスキルとなります。
コピーライティング
広告の文章で大切なポイントは「読まれること」「信用されること」「行動を起こしてもらうこと」の3つです。そのためにはターゲットを明確にし、理解した上でテクニックとしてのコピーを作るスキルが必要となります。
分析力
リスティング広告運用で結果を出すには、運用開始後に得られる数値を正しく分析することが必要となります。結果を正しく評価できないと、適切な改善案まで辿り着けないため、各種指標や数値に対しての知識を深めておきましょう。
リスティング広告運用の給与相場はどのくらいか?
ここでは、リスティング広告運用の仕事についての給与相場や平均年収について紹介していきます。
リスティング広告運用の給与相場は従事する職種によって差がありますが、一般的な広告運用担当者(正社員)の平均年収は400万円〜500万円とされています。また、プロジェクトが大きな規模の難しい案件を担当する場合など、業務内容によっては年収1,000万円を超えるものも見られます。
勤続年数や役職によっても年収が増えていきますが、より確実に年収アップを狙うのであれば専門的なスキルを身につける必要があります。スキルアップについては次の項目で触れていきます。
※参考元:求人ボックス|マーケティングの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)
リクナビNEXT|求人情報
リスティング広告運用に役立つ資格
ここでは、リスティング広告を運用を仕事とする上で、取得しておくとスキルアップや就職優位につながる資格を2種類についてそれぞれの資格の特徴について紹介します。
Google広告認定資格
Google広告に関する資格として、Google広告認定資格(旧Google AdWords認定資格)というものがあります。Google広告に関する基礎的な知識が試される資格であるため、これからリスティング広告運用の業務に従事する場合や、知識の補填のためにピッタリの資格です。
Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定資格
日本における検索エンジンとしてGoogleに次いで使用されているのがYahoo!となります。幅広いターゲット顧客にアプローチをするためには、Googleだけではなく、Yahoo!についても理解しておくことが必要です。ただし、現在はプログラム見直しのため、Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定資格は休止となっています。
リスティング広告運用の最新トピックやトレンドを紹介
ここでは、リスティング広告運用の最新トピックやトレンドについて紹介します。
・Web広告の市場は拡大し続けている
リスティング広告を含め、インターネット広告の市場は成長を続けています。2021年のインターネット広告費は、前年比21%増の2兆7052億円で、新聞、雑誌、ラジオ、テレビマスコミ4媒体の広告費(2兆4538億円)を初めて超える規模となりました。今後もインターネット広告に対する高い需要は続くと考えられます。
・フリーランスやIT人材の需要が高まっている
2019年より広まった新型コロナウイルスの影響によって、オンラインを中心として仕事を行う企業も多くなり、フリーランスやIT人材への需要が高くなっています。そのため、専門のスキルだけでなく、リモートにおけるコミュニケーションスキルも話題とされるようになっています。
まとめ
この記事では、リスティング広告運用がどのような仕事であるのか、リスティング広告運用のキャリアパスや求められるスキル、給与相場などを紹介してきました。
今後も需要が伸びると予想されており、目下のリスティング広告に対する企業ニーズが高い状況が続いています。専門性を高めてスキルアップすることによって活躍する場が広がり、収入アップにつながるチャンスも期待できます。
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