コラム
COLUMN
2024.7.01
ABテストの効果的なやり方とは?目的やツールも合わせて紹介
Webマーケティングを行う際は、いかに効率的に目標にたどり着くかが大切です。効率的に目標を達成するためには、ツールの活用や効果的な施策を行う必要があります。
この記事では、Webマーケティング施策として有効な「ABテスト」の効果的なやり方や目的、ツールなどを紹介します。
ABテストとは?
ABテストとはWebマーケティングにおける手法の1つです。Web広告で出稿するクリエイティブ素材やランディングページなどを数パターン用意して、どちらがより良い成果を出せるのか検証するためのテストを行います。ABテストという名前から、2つのパターンでテストをすると思いがちですが、場合によっては2つ以上のパターンを検証するケースもあるため、正確に数が決まっているわけではありません。
ABテストの目的
ABテストの目的としては、コンバージョン率やクリック率の向上が挙げられます。
コンバージョン率とは、Webサイトやランディングページを訪れたユーザーが成果目標としている行動をしてくれたかを測る指標のことを指します。成果目標の具体例として、お問合せや商品の購入、資料請求などが挙げられます。
コンバージョン率を向上させるための施策はさまざまな方法がありますが、ABテストは基本的に既存のコンテンツを変化させて検証するため、工数をかけずに低予算で実行できるというメリットがあります。効率的に効果的な検証と改善をしたいのであれば、ABテストがおすすめです。
ABテストの進め方
ABテストは、検証するために複数のパターンを用意する必要があるため、難しい印象を持つ方もいるでしょう。ではABテストはどのように進めればよいのでしょうか。ここではABテストを実施するための手順を紹介します。
1.目的を明確にする
まずはABテストを行う目的を明確にしましょう。目的が明確でなければ、仮説を立てたとしてもあまり意味がありません。どのようなターゲットにどのようなアクションを起こしてほしいのか、ターゲットとゴールを定めるとよいでしょう。
ターゲットであるペルソナに会員登録や資料請求、商品の購入など、どのような行動をとってほしいのか設計するとABテストの目的は明確になります。
2.実施対象を選別する
次に、ABテストを実施する対象を選びましょう。仮説を立てテストする対象を具体的に決めましょう。ただ単にテストするのでなくユーザーがどのような行動をするか想像しポイントを探します。 また、感覚だけに頼るのではなく、ヒートマップやアクセス解析のデータも見ながら有効な仮説を立てるのが重要です。
3.仮説からテストパターンを作成する
ABテストによる改善を検討する際は、仮説を立てましょう。
なぜ、離脱が起こっているのか、なぜボタンを押してもらえないのかといった理由を考え仮説を立てた上でテストパターンを作成することで成果をあげられるでしょう。
しかし、仮説を見誤ってしまうと逆効果になる場合もあるため、ペルソナ等と照らし合わせてしっかり考察する必要があります。成果が悪かったとしても仮説を立てていれば理由を理解することができるため、次の施策に生かすことができます。
4.実際にテストを実行する
ここまでの過程を終えたら、実際にABテストを実施しましょう。ABテストを行う期間は十分なデータを獲得できる期間に設定することをおすすめします。
ABテストを実践した後は、さらに高度な検証をするのも1つの手段です。ユーザー条件を設定した上でセグメント分けを行い、ABテストを重ねることでより正確な情報を得られます。
5.テスト結果を分析する
検証結果を踏まえた上で、仮説が正しかったのか間違っていたのか分析しましょう。
結果が悪かった場合はその要因を分析することで、次のテストに生かすことができます。ABテストは1回のみで終わりというわけではないため、検証を繰り返していき徐々に課題を絞り込んでいきましょう。
6.問題があれば改善を行う
前述の通り、ABテストは1回だけで完結するわけではありません。
PDCAサイクルを回して、課題を絞り込み改善する必要があります。例えば、ランディングページの文言でABテストを行った場合、効果が高かったコピーを活用しながら宣伝していくことでコンバージョン率は向上する可能性が高いです。ABテストを行い、数字を記録してチェックするのを繰り返すことで、より高い成果が生まれます。
ABテストにおける効果的なやり方・考え方
ここからはABテストにおける効果的なやり方・考え方を紹介します。
ファーストビューを見直す
まずは、Webサイトやランディングページのファーストビューを確認しましょう。ファーストビューはユーザーが必ず目にする場所なので、テストによる検証の効果が期待できます。
ファーストビューで離脱されてしまうと、他の場所を改善しても成果目標に対する改善ができない可能性が高いため、まずはファーストビューからテストを始めましょう。
一般的にユーザーは数秒でWebサイトへの興味の有無を判断するといわれています。ファーストビューにインパクトがない場合や、スクロールしないと表示されないファーストビューの場合は、ユーザーに直接情報を伝えることができません。ファーストビューはできるだけインパクトが高く、ユーザーの求める情報を記載するのがよいでしょう。
キャッチコピーを見直す
続いて、広告やランディングページなどに使われるキャッチコピーの見直しも行いましょう。キャッチコピーがいかにユーザーに伝わるかによってコンバージョン率は変わってきます。特にキャッチコピーは、コンバージョンに影響することが多い部分であるため、重要な要素です。
問合せボタンや購入ボタンなどの存在に気づいてもらえない場合、クリックされる確率が低くなるため、キャッチコピーも含めて目立つように設定することが重要です。
フォームを見直す
ページに設定する入力フォームも見直しましょう。フォームは入力する項目があるため、ユーザーにとって使いにくさを感じてしまう箇所でもあります。一方でフォームまでたどり着いたユーザーは、商品やサービスに対して、関心が高いことが予想されます。
そのため、入力フォームを改善することで効果が得られる可能性があります。例えば、郵便番号を入力すれば住所が表示される仕組みや、前の画面に戻ってしまっても入力項目が入力されたままにする仕組みなど、ユーザーの負担を減らす機能を取り入れましょう。
ページの導線を見直す
最後にページの導線設計を見直しましょう。
ページの遷移が多い場合、ユーザーに使いにくさを感じさせるきっかけを与えてしまいます。ページの遷移をせずにユーザーが欲しい情報を簡潔にアピールできるサイト設計にしましょう。
ABテストのやり方に役立つツールを紹介
ここまでABテストのやり方について解説しましたが、自力ですべてをこなそうと思うと工数がかかってしまい、なかなか思うようにABテストが進まないケースがあります。
そういう場合に効果的なのが、ABテストをサポートしてくれるツールです。
ここからはABテストの運用をサポートしてくれるツールについて解説します。
ABテストの運用にはツールが便利
ABテストを効率的に行う上でツールの活用をおすすめします。
ツールには、主に広告などを簡単に編集できる機能や、2つのパターンをどの程度の割合で表示させるかを設定する機能などがあります。ABテストをより効果的にする上でツールは欠かせません。無料で利用できるものも多いため、できるだけ工数をかけないためにツールを活用することも検討しましょう。
ABテストに役立つツール
ABテストに役立つツールとして下記が挙げられます。
・Google オプティマイズ
・Juicer
・SiTest
・KAIZEN UX
・Kaizen Platform
上記のツールのなかには無料で利用できるツールもあります。ペルソナ分析やアクセスログ解析なども可能なため、企業のWebマーケティング担当の方は覚えておきたいツールです。
まとめ
今回はABテストの効果的なやり方や目的、おすすめのツールを紹介しました。ABテストは、Webマーケティング施策の中でも必須といえる施策です。企業のマーケティング担当者の方はABテストの概要を把握しておきましょう。
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