コラム
COLUMN
2024.2.19
SEOディレクターの求人動向とは?仕事内容や給与相場の情報を総まとめ
SEOディレクターとは、SEO対策を施したコンテンツやWebサイトを制作する際のディレクションを担う人のことです。
この記事ではSEOディレクターの概要や具体的な仕事内容、求められるスキルなどについて解説します。また、SEOディレクターとして仕事をするにあたって役立つ資格や給与相場、転職市場の動向なども併せて紹介していきます。
SEOディレクターとはどのような仕事?
SEOディレクターとは、SEO対策を施したコンテンツを製作する際に必要となる調査や分析、戦略立案などを行う役割の人のことです。実際にコンテンツを製作するのはWebライターの役割となるため、ライターの管理を行うのもSEOディレクターの役割となります。 そのため、Webサイトを適切に運用し、より高い効果を得るためには欠かすことのできないポジションです。
SEO対策を行うにあたっては、インターネット上の「検索」機能について知見を深め、Googleのアルゴリズムについて理解しておく必要があります。Googleはユーザーにより良いコンテンツを提供するという名目で検索のアルゴリズムを頻繁に変更するため、最新情報をきちんとつかむことも大切な仕事です。
SEOディレクターの具体的な仕事内容とは?
SEOディレクターの仕事内容は企画立案から分析まで幅広く対応が求められます。ここでは、SEOディレクターが具体的にどのような仕事をするのかを解説していきます。
Webサイト制作前の企画立案
SEOディレクターは、Webサイトに掲載するコンテンツを企画立案する段階から関わります。SEOディレクターの大きな役割はクライアントのコンテンツを検索で上位表示させることにあるため、クライアントのWebサイトの現状把握、検索上位表示サイトの分析を総合的に行い、クライアントのニーズを踏まえた上で企画の提案を行います。
Webサイトのデータ分析
製作したコンテンツは掲載して終わりではなく、データ分析を通して成果を確認し、改善が必要です。SEOディレクターは、検索順位やPV数、離脱率などを確認し、Webサイトの状態を把握し、次の施策につなげます。場合によっては分析レポートなどを作成し、クライアントに報告します。
問題点の発見、改善策の提案・実行
データ分析とも関連する部分ですが、分析結果を踏まえて問題点を明確にし、必要に応じて改善策を提案する必要があります。例えば、特定のコンテンツで多くのユーザーが離脱しているようであれば、コンテンツの内容やレイアウトを再検討し、具体的な修正プランを作成するといったイメージです。
SEOディレクターとして働く場合のキャリアプラン
SEOディレクターとして活躍していくためには、どんなキャリアプランが必要なのでしょうか。ここではキャリアプランの一例として、経験年数による役割の違いを紹介します。
SEOディレクターという職種において、転職市場では「未経験者」に対する求人募集がほぼ見られません。これはクライアントに対するSEOディレクターの役割の重さを示しており、一定レベルの知見がないと成果が出せないという考えの前提があるためです。
そのため、稀に未経験での求人があったとしても数年間の下積みが前提の募集となります。主なキャリアプランは以下の通りです。
まず、SEOディレクターとなった初年度は検索機能やSEO対策、ディレクションの基本、Googleアナリティクスのような必須ツールの使い方など基本知識と技術を学びます。また、顧客に提案する際の資料作成や実際のコンテンツ製作などを行うこともあります。
そうして3年目になる頃には担当のクライアントを持ち、SEOのコンサルティングや施策提案などをメインで行えるようになります。また、チームのリーダーとしてメンバーにディレクションの指示を出すこともあるでしょう。立ち位置としてはプレイングマネージャーとなることが多く、現場で最新の動向をつかみつつ、マネジメントについても学んでいくフェーズとなります。
5年目を迎える頃にはSEOだけでなくSEM(検索エンジンマーケティング)を担うなど、プロジェクトの全体統括を行うようになります。これ以降になるとコンテンツ作成にも携わるWebディレクターなどにも業務が広がっていきます。
SEOディレクターとして働く上で会社から求められるものとは?
SEOディレクターには多くのスキルや知識が求められます。ここでは働く際に必要なスキルを整理します。
SEOに関する深い知識、各ツールの利用方法
SEOディレクターは、当然ながらSEOに関する深い知識が必要です。Webサイトを上位表示させるために何が必要なのか、Googleのアルゴリズムはどのように変化しているかなど、情報をアップデートし続けなければなりません。また、分析に使用するツールの使用方法も把握しておき、必要な情報を把握できる準備をする必要があります。
情報収集力
SEOディレクターには、情報を収集する力も求められます。例えば、Webサイトの技術面に関する情報やクライアントの業界に関する情報、ユーザーに関する情報などです。変化の激しい分野であるため、常にSEO業界だけでなくクライアントの周辺情報にもアンテナを張っておかなければなりません。
HTMLについての知識
SEO対策を行う際には、最低限のHTMLの知識が必要になります。HTMLとはマークアップ言語の1つであり、主にWebサイト制作において骨組みを構成するために使用します。SEOディレクターが1からWebサイトを作ることはほぼありませんが、HTMLのソースコードを理解できるようにしておくことで全体の構成を把握でき、仕事を進めやすくなるでしょう。
コミュニケーション能力
SEOディレクターは、クライアントやWebサイト制作者、コンテンツ制作者など多方面とのやりとりが発生するため、コミュニケーションスキルは欠かせません。コミュニケーションが不十分だと、どこかで情報の食い違いが発生し、意図していたコンテンツが制作できなくなる可能性があります。
SEOディレクターの給与相場はどのくらいか?
SEOディレクターの給与は、一般的には400〜600万円程度が相場とされています。しかし、SEOコンテンツのディレクションだけでなく、運用責任者としてWebメディアのディレクションも含めて担当するケースや営業職としての業務も担うケースでは、より高い給与が設定されることもあります。
また、SEOディレクターの中には、独立してフリーランスとして活躍する人もいます。フリーランスの場合、実績に応じて年収が大きく異なるため、正確な数値として年収データの発表は見られません。年収については300万円という話もあれば、1,000万円を超えるという話もあり、実力によって大きな差が出ることがわかります。
IT系ディレクターの仕事というと高給のイメージがあるかもしれませんが、一概にそうとは言い切れないのが現状です。
SEOディレクターに役立つ資格
ここでは、SEOディレクターとして働く際に役立つ資格を3つ紹介します。
認定SEOコンサルタント
認定SEOコンサルタントは、一般社団法人全日本SEO協会が認定する資格です。SEOの基本的な知識や技術、クライアントへのコンサルティングスキルなど資格取得を通して幅広いスキルを身につけることができます。認定SEOコンサルタントには4〜1級があり、それぞれ3ヶ月の研修を経て試験に合格することで取得可能です。
SEOマーケティングアドバイザー
SEOマーケティングアドバイザーは、日本デザインプランナー協会認定の資格です。SEOの知識にとどまらず、Webマーケティングの知識も身につけられる点が特徴です。また、資格習得者はSEOやWebマーケティングの知識を一定以上有していることとなるため、講師活動も行えます。
Webアナリスト検定
Webアナリスト検定は、日本Web協会認定の資格です。資格の勉強を通してGoogleアナリティクスを使った分析を中心に学ぶことができます。データをどのように活用するか、といった実践的な内容も身につけられるため、SEOディレクターの業務でも活用できる部分が多くあります。
SEOディレクターの最新トピックやニュース、トレンドを紹介
SEO対策というと、これまでは被リンクの数を増やす、検索キーワードをコンテンツ内に意図的に多く入れるといった方法が主流でした。
しかし、現在その方法では既に検索上位表示から外れるようになり、コンテンツ制作に求められる知識やスキルはより高度になってきています。検索の本質はユーザーが求める有益な情報が上位に表示されることであるため、作り上げたWebサイトやコンテンツそのものの価値を分析し、分析結果に応じて継続して改善することが必要となります。
この点からも、SEOディレクターにはSEOのプロとして幅広い知識とスキル、新しい情報を取り入れ続けながら、ユーザーファーストのコンテンツを生み出すことが期待されます。
まとめ
SEOディレクターはSEOのプロとして、企画立案やコンテンツ制作、Webサイトの分析、改善策の立案などの役割を担います。SEOの知識だけでなく、情報収集力やコミュニケーション力、HTMLの基礎知識など幅広いスキルが求められる職種です。未経験の求人募集は多くありませんが、一つずつスキルを積み重ねて行くことが転職への近道となります。
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