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2024.6.05

【徹底解説】Web広告を運用する仕事内容とは?気になる年収や役立つ資格も紹介

【徹底解説】Web広告を運用する仕事内容とは?気になる年収や役立つ資格も紹介

Web関連の求人を探していると、「Web広告運用」という業務があることに気が付くでしょう。中には「Web広告運用はどんな仕事だろう」「資格は必要?」「年収はどれくらい?」と気になっている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、Web広告運用の仕事内容や求められる人物像、年収などについて解説していきます。

Web広告とは?

Web広告は、Web上のメディア/媒体に自社の商品やサービスに関連する広告を配信できる仕組みのことです。Web広告には、多くの種類があります。例えば、リスティング広告、アフィリエイト広告、ディスプレイ広告、アドネットワーク広告、リターゲティング広告、動画広告などがあり、その種類は日々増え続けています。

大手広告代理店である電通の調査によれば、2021年、Web広告費の総計は、前年比121.4%の2兆7052億円に到達しました。これは日本の広告費全体の39.8%にあたり、その割合は年々増加しています。このような背景からも、Web広告は今後さらなる成長が見込まれる分野と言えます。

Web広告運用の具体的な仕事内容とは?

Web広告運用の仕事とは、主にクライアントの広告の出稿・管理・運用を行う仕事です。出稿にあたってはペルソナ・KPIの設定やキーワードの精査、媒体の選定などの媒体やマーケティング戦略を練ることが重要となります。

また、Web広告は出稿して終わりではありません。配信後は、その広告が実際に効果を上げたかを検証し、うまくいっていなければ、改善の仮説を立てて実行する必要があります。これが広告を「運用」するということです。具体的には、以下のようなPDCAサイクルを回していくことが多いです。

1.Plan|計画

お客様よりヒアリングした予算、要望などをもとに最適な媒体やキーワードを選びます。Web広告を取り巻く状況は日々変化しているため、運用者は、常に最新情報をキャッチアップしておく必要があります。

2.Do|実行

計画をした方針に基づいてクリエイティブを作成し、各種広告プラットフォームに入稿したり、予算や配信スケジュールなどを設定したりします。近年はGoogle広告やFacebook広告など、機械学習による自動入札を導入するプラットフォームも出てきています。

3.Check|確認と分析

効果検証も広告運用の大事な仕事です。各広告の分析ツールを用いて、目標通りの成果が得られているかを確認します。広告媒体やクリエイティブに加え、ランディングページ側でも流入経路や滞在時間、コンバージョン率などのログを取ります。もしうまくいっていない場合は、「キーワードと広告文に齟齬はないか」など原因を分析する必要があります。

4.Action|改善

原因が分析できたら、どのように改善すればよいか仮説を立てます。Web広告においては、こうした仮説検証のサイクルをスピーディに回していくことが重要です。

Web広告運用者として働く上で必要なスキルは?

Web広告運用で成果をだすためには、必要とされるスキルや考え方をしっかりと身につけておく必要があります。特にWebマーケティングやWeb広告全般に関する知識、改善を継続する力が大切になります。

Webマーケティング能力

「嫌われない広告」とするには、すべての工程においてユーザー目線に立つことが不可欠です。また、数字から割り出して問題点と解決策を導きだす論理的な思考力も必要となります。

Web広告に関する知識

Web広告の運用においては「KPI」「CTR」「CPA」など数字にまつわる専門用語が頻出するため、これらの言葉の意味を正確に把握しておく必要があります。また先述した通り、Web広告の世界は変化が激しいです。より効果的に広告を運用するためには、新しい媒体にアンテナを張り、それぞれの特性を理解しておくことが不可欠です。

改善を継続する力

Web広告の運用が初めからうまくいくことはまれです。試行錯誤を重ねることで、精度の高い結果を残せるようになります。運用者には、仮説検証を持続できる力が求められます。

Web広告運用の給与相場とは?

求人に特化した検索エンジン「求人ボックス」によれば、Webマーケターの給与相場は正社員で約500万円です。国税庁によれば、平均的な日本人の年収は430万円ほどであるため、平均以上の収入を得ている人が多いと言えます。
※参考元:求人ボックス|マーケティングの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)
国税庁|民間給与実態統計調査結果

Web広告運用の給与相場について「リクナビNEXT」を参考に役職ごとにまとめてみました。その結果、入社して3年目までの担当者では300万円~500万円、チームのリーダークラスで450~700万円、事業部長クラスになると、600~1,200万円ほどの年収が期待できます。
※参考元:リクナビNEXT|求人情報

Web広告運用に関連する資格

Web広告運用者となるために資格は必要ありません。しかし、よりお客様に貢献できる運用者を目指す人は、以下のような資格を取得してもよいでしょう。

マーケティング・ビジネス実務検定

マーケティング・ビジネス実務検定は、国際実務マーケティング協会が主催し、年4回実施されている検定です。取得にあたっては、一般的なマーケティングの理論だけではなく、マーケティングの実務に関する知識、時事情報、実務事例なども学ぶ必要があります。

IMA(Internet Marketing Analyst)検定

IMA(Internet Marketing Analyst)検定は、オンラインマーケティングの最新トレンド、さらにネットマーケティングに関する知識をより具体的に、実務向けにスキルアップすることを目的とした資格試験です。

Web検定

Web検定は、社団法人 全日本能率連盟が主催する、Webに関わる基本的なリテラシーを身につけるための資格です。Web業務に関する知識を習得したい人に最適な資格です。検定内容は、必須知識をまとめたWebリテラシーをベースとし、それら上位の各専門知識であるWebデザイン、Webディレクション、Webプロデュースの専門3分野で構成されています。

まとめ

【徹底解説】Web広告を運用する仕事内容とは?気になる年収や役立つ資格も紹介

Web広告運用者の仕事内容や求められるスキル、待遇面などについて紹介してきました。

Web広告運用できちんと成果をだすためには、幅広く正確な知識と改善を持続する力が不可欠です。また、Webの世界は細かなところまで数値が取れるため、数字に強く、それをもとに論理的な思考ができる人が結果を出しやすい傾向があります。「Web広告の運用経験がある」人と「Web広告で成果を」出した人の間には大きな差があるのです。

このように、Web広告で成果をだすのは簡単ではありませんが、それだけに勝ち筋を見つけた際や、お客様に喜んでいただいたときの達成感は大きく、やりがいのある仕事と言えるでしょう。

株式会社DigiCon(デジコン)ではWeb広告の運用者を募集しています。自分で裁量をもって働きたい人や、経験が浅くとも、自主的かつ前向きに仕事に取り組める人は、ぜひご応募ください。