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2023.7.14

アドネットワークとは?基礎知識からメリットやデメリットまで徹底解説

アドネットワークとは?基礎知識からメリットやデメリットまで徹底解説

自社の商品やサービスの知名度を上げるために、広告出稿を検討している企業の担当者もいるでしょう。広告を出すことは、自社の商品やサービスの知名度を上げる有効な方法といえます。

広告を出す際は、まずどのメディアに配信するかを決める必要があります。一つのメディアだけに広告を出す場合は問題ありませんが、複数のメディアに広告を出すことを検討している場合はやり取りだけでも時間がかかってしまうでしょう。

そういった際に活用できるのが「アドネットワーク」です。今回はアドネットワークについてや、アドネットワークを活用するメリット・デメリットなどをご紹介します。

アドネットワークについて

まず、アドネットワークとは何かという基本的な部分を押さえておきましょう。

アドネットワークとは、SNSやポータルサイト、ブログなどの複数の広告媒体を集めた広告配信ネットワークのことです。複数の媒体が一つにパッケージ化されているため、アドネットワークを活用することで企業は効率よく広告を出すことができます。

利用するためには、企業はアドネットワークサービスに登録する必要があります。

アドネットワークが解決する問題

アドネットワークを活用することで以下の問題を解決できます。

・広告出稿における手間
・効果測定における課題

従来の広告の出し方は、広告を出したい媒体に企業が直接広告出稿を依頼するのが一般的でした。媒体ごとで料金や広告を出す際のルールなどが異なるため、複数媒体に広告を出すことは企業にとって大きな負担になっていました。

一方で、アドネットワークを活用すれば広告を出す企業は、アドネットワークに入稿するだけで作業が完結します。広告出稿にかかる時間と手間を大幅に削減することができるでしょう。

また広告を出す手間を削減できるだけでなく、広告の効果測定の効率化も実現できます。従来の各メディアに直接依頼する形だと、媒体ごとで提供してくるデータが異なるため、企業はスムーズに分析することができませんでした。対して、アドネットワークを活用すれば効率よく効果測定が行えるようになります。

アドネットワークを活用するメリット・デメリット

企業はアドネットワークを活用することでさまざまなメリットを得られます。一方で、デメリットがあるという点も覚えておきましょう。ここでは、アドネットワークを活用して広告を出すメリットならびにデメリットをご紹介します。

メリット

アドネットワークを活用する主なメリットは以下の通りです。

・広告出稿にかかる手間を省ける
・広告効果を高められる
・広告出稿にかかるコストを削減できる

前述したように、各媒体に一括して広告を出せるため、手間が省ける点はメリットの一つです。またアドネットワークを活用すれば、広告を出す時間や曜日、地域などを細かく設定できます。細かく設定することで広告効果を高められる点もメリットといえるでしょう。さらに、各媒体がパッケージ化されているため、個別に依頼するよりも依頼コストを抑えられます。

デメリット

アドネットワークを活用する主なデメリットは以下の通りです。

・媒体と内容の不一致が起こる可能性がある
・ブランドイメージが損なわれる可能性がある

アドネットワークで広告を出す際は、出稿媒体を指定することはできません。出したい媒体先に広告を出せない可能性がある点はデメリットといえるでしょう。また自社の商品やサービスによっては、広告を出したくない媒体もあるでしょう。自社に合っていない媒体に広告が出されることで、自社のブランドイメージが損なわれる可能性がある点もデメリットといえます。

アドネットワークの活用を支える技術

ここからはアドネットワークを支えている技術を3つご紹介します。

RTB(Real-Time Bidding)

RTBとは「Real-Time Bidding」の略語です。リアルタイムで広告を入札する仕組みのことを指します。ユーザーがページを訪問して、広告枠が表示されたタイミングで入札が行われるのはRTBによるものです。

データエクスチェンジ

データエクスチェンジとは、ユーザーの属性ならびにWeb上での行動履歴などのデータを企業同士で交換する仕組みのことです。

アドネットワークやDSPではオーディエンスデータを保有し、最適なユーザーに広告を配信しています。

アドエクスチェンジ

アドエクスチェンジとは、広告媒体やアドネットワークが保有している広告掲載枠をインプレッション単位で取引できるプラットフォームのことです。

広告媒体ごとで異なる課金形態を入札型のインプレッション課金に統一することで、公平性を保ちつつ、課金管理の手間を大幅に削減できるようにしています。

アドネットワークサービスを3つご紹介

では、具体的にどのようなアドネットワークサービスがあるのでしょうか。ここからは、代表的なアドネットワークサービスを3つご紹介します。この機会にぜひ押さえておきましょう。

Googleディスプレイネットワーク(GDN)

Googleが提供している世界最大規模のアドネットワークです。最低出稿金額の成約がないため、導入しやすいといえます。GmailやYouTubeなどのGoogleのサービスや、食べログや個人ブログなど、幅広く広告を出せる点が魅力です。

楽天アドネットワーク

楽天アドネットワークは、楽天が提供しているアドネットワークです。国内で最大級のショッピングサイトである「楽天市場」の購買データを参考にした広告配信ができる点が魅力として挙げられます。楽天ユーザーをターゲットにしている商品やサービスを提供している企業におすすめといえます。

LINE広告ネットワーク

LINEが提供しているアドネットワークがLINE広告ネットワークです。連絡手段としてLINEを使っているという人は多いでしょう。LINE独自の情報を活用することで、効果的な広告出稿が可能になります。

またLINEの掲載基準を満たしたものにのみ広告配信されるため、安心して広告を出せる点も魅力の一つです。

まとめ

アドネットワークとは?基礎知識からメリットやデメリットまで徹底解説

今回はアドネットワークの概要やメリット・デメリットなどについてご紹介しました。アドネットワークを活用することで、媒体ごとに直接広告出稿の手続きをする必要がなくなります。広告出稿にかかる手間や時間を大幅に削減できるでしょう。

また広告運用結果に関しても、従来の広告出稿のやり方では媒体ごとで異なるフォーマットで結果が送られてきていたのに対して、アドネットワークを活用すればバラバラで送られてくることがないため、効率よく効果検証を行えます。

自社の商品やサービスの認知度を高めたいという企業は、アドネットワークの活用を検討してみてください。

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