コラム
COLUMN
2023.6.07
アドネットワークとは?概要や仕組みについて解説
Web広告には、さまざまな媒体や出稿先があります。それらの中から目的やターゲットに適した媒体を選択し配信するには、知識や経験、手間が必要でした。そうしたハードルを大きく下げた仕組みがアドネットワークです。
本記事では、アドネットワークの概要や仕組みについて解説します。
アドネットワークの概要
アドネットワークとは、ネット上の複数の媒体にまとめて広告を配信する仕組みです。アドネットワークを利用することで、Webサイトやソーシャルメディア、ブログなどにまとめて出稿できるため、効率的に広告を運用できます。
アドネットワークを活用する目的
アドネットワークを活用する主な目的は、主に「広告出稿の手間の削減」「効果測定における時間短縮」の2点です。アドネットワークに広告を入稿することで、ネットワーク内の複数の広告媒体に一気に広告を出すことができます。また、広告費の支払いも、媒体ごとでなく、1つのアドネットワークで完了するため効率的です。
さらに、リターゲティング配信や時間指定配信などを設定できるアドネットワークであれば、詳細に配信を調整し、より効果の高い広告配信が可能となります。効果測定に関しても、アドネットワークは複数媒体へ出稿している場合も同一基準でデータを抽出できるため、レポートをシンプルにできます。
アドネットワークの導入手順
アドネットワークの導入手順の概要は下記の通りです。
・アカウントの登録
・広告キャンペーンを設定
・広告に関するグループを作成
・広告の作成/入稿
・広告の配信
まずアカウントの登録から始めます。配信したいアドネットワークのWebサイトを訪れ、アカウントを開設しましょう。アカウントができたら、「広告キャンペーン」や「広告グループ」を作成するなど、リスティング広告と同じ要領で設定を行っていきます。
次に広告のクリエイティブを作成します。こちらも、キーワードを設定し、見出しや広告文を考えていきますが、リスティング広告との違いは、バナー用の画像を用意しなければならない点です。
入稿が完了すれば、すぐに配信先を指定して広告を出稿できます。
広告配信時に注意しなければならないのは、配信方法に「ノンターゲティング配信」と「ターゲティング配信」の2つがある点です。
ノンターゲティング配信は、配信先を設定せずにすべてのメディアに発信する方法です。一方でターゲティング配信は、アドネットワーク内におけるユーザーの行動履歴などを踏まえた上で広告を配信します。すでにアドネットワークの広告を利用しており、データが蓄積されている場合はターゲティング配信がおすすめです。
アドネットワークの仕組みを紹介
アドネットワークは、一体どのようにして複数の配信先に広告を表示しているのでしょうか。ここからはアドネットワークの仕組みについて解説します。
配信に関する仕組み
先述した2つの配信方法のうち、ターゲティング配信は、ユーザーの訪問履歴やメールアドレスなど広告主が保有する情報や年齢、性別、興味関心などをもとに配信されます。ターゲティングができるため、購入や問い合わせなどのコンバージョンを目的とする広告に向いた配信方式と言えます。
一方、ノンターゲティング配信は、配信先の指定はされずに配信されます。そのため、認知拡大を目的とする広告に向いた配信方式と言えます。
また、よりユーザーに適した広告を配信するために、Cookieによるユーザーの行動履歴を参照する「リターゲティング」が導入されることもあります。リターゲティングとは、ユーザーが訪れたWebサイトの情報を活用して広告を配信する仕組みです。精度の高いターゲティングができることから、数年前までは人気でしたが、近年は個人情報保護の観点からCookieが規制されたため、縮小の傾向にあります。
表示に関する仕組み
アドネットワークには、Webサイト、SNS、メディアなどのさまざまな媒体が登録されており、それらの媒体に同時出稿されます。表示に関しては、ユーザーがページを訪問して広告枠が表示された瞬間に入札が行われ、その中で最も高い金額で入札した広告が表示される仕組みになっています。
アドネットワークを利用できるサービスを紹介
代表的なアドネットワークとしては、Googleディスプレイネットワーク(GDN)とYahoo!広告 ディスプレイ広告(YDA)が挙げられます。
Googleディスプレイ ネットワークは、 Googleが提供する世界最大規模のアドネットワークです。YouTubeや食べログといった数多くの提携サイトやアプリ上の広告枠に広告が掲載されます。配信先を指定するプレースメントやリマーケティング機能もあります。
一方のYahoo!広告 ディスプレイ広告は、Yahoo!プロモーション広告が2020年夏に提供を始めたアドネットワークで、Yahoo!の関連サイトや提携サイトに広告が掲載されます。「興味関心」「購買意向」「属性・ライフイベント」という3カテゴリータイプのターゲティングが可能です。
画像やテキストを中心とするアドネットワーク
上記の2つが代表的なアドネットワークとなりますが、他に画像やテキストを中心とする広告を配信できるアドネットワークとしては、以下のようなものがあります。
・楽天アドネットワーク
・Facebook Audience Network
・nend
・LINE Ads Platform for Publishers
広告内容によっては動画で出稿した方がよい場合もあるため、目的やターゲットをもとに利用するサービスを選びましょう。
動画広告を配信できるアドネットワーク
近年、スマートフォンの普及やSNSの利用者が増加したことから、動画広告の市場が成長しています。動画広告を配信できるアドネットワークは下記の通りです。
・TikTok For Business/Pangle
・AdCorsa
・AkaNe by GMO
・NEPPA VIDEO NETWORK
・LINE(FIVE)
・VIDPOOL Ad Platform
・Facebook Audience Network
・Google Display Network
・Maio
・VeleT
・LODEO
動画広告は、バナー広告などに比べて情報量が多く、ストーリー性を持たせやすいというメリットがあります。
まとめ
今回はアドネットワークの仕組みや出稿できる媒体について解説しました。
アドネットワークは、WebサイトやSNS、ブログなど異なる広告媒体をまとめる広告ネットワークです。そのため、複数のプラットフォームに同時に広告配信することが可能です。
Webマーケティングを進める中で広告出稿を検討しているが、複数の広告を管理するには手間がかかると考えている人は、アドネットワークの導入を検討してはいかがでしょうか。
株式会社DigiCon(デジコン)では、Webマーケティングを通してお客様の課題解決を図っています。創業から培ったリソースやネットワークをアップデートしお客様へ惜しみなくご提供いたします。Webマーケティング施策に関して、お悩みをお持ちの方はフォームよりお気軽にご連絡ください。