コラム
COLUMN
2023.6.22
Webディレクターの仕事内容から具体的なキャリアパスまで徹底解説
Webコンテンツを作成するうえでは、実際に制作を行う制作者に加えてWebコンテンツの制作を進行するディレクターが必要です。ディレクションを行うディレクターがいることで、Webコンテンツ制作のプロジェクト自体がスムーズに進みます。
この記事では、Webディレクターの仕事内容について、またどんなキャリアパスがあるのか解説します。Web業界への転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
Webディレクターとは?
Webディレクターとは、WebサイトやWebコンテンツの企画立案や制作運用に関する管理・進行をする職種のことをいいます。
WebサイトやWebコンテンツを制作する際は、エンジニアやデザイナー、ライター、マーケターといったWeb制作に関わる人材が必要です。制作を進めるうえで、進行や品質に問題がないかをチェックしながらプロジェクトがスムーズに進むように調整するのがWebディレクターの仕事です。
制作に関わる社内の関係者とのやりとりはもちろんのこと、クライアントの要望や課題のヒアリングを行い、企画の提案や見積もり作成、予算の管理なども行います。
Webディレクターの具体的な仕事内容とは?
ここでは、Webディレクターの具体的な仕事内容について解説します。
企画の提案
まずはWebディレクターとしてクライアントの要望や意向をヒアリングしましょう。ヒアリングの内容を踏まえ、クライアントの課題解決となるWebサイトやWebコンテンツ制作の提案を行い、クライアントと企画の認識を合わせたうえで制作を進行していきます。
企画を提案する際は、企画内容を進行することでどれだけの効果が生まれるのか具体的に数値化してクライアントに伝えることが求められます。
プロジェクトの管理
クライアントとの協議で決まったWebサイトやWebコンテンツのリリースに向けて、プロジェクトのスケジュールを管理します。タスク管理ツールなどを使って制作スケジュールを引きます。Webサイトを制作する場合は、デザインやコーディング等のタスクをメンバーに振り分けスケジュール管理を実施します。
また、社内だけでなく、クライアントにそれぞれの制作工程で確認などを依頼するケースもあるため、クライアントのタスクスケジュールも管理して進める必要があります。
サイトの運用と更新
Webサイトを制作する場合、制作後にも更新やさらなる集客に向けた施策を練る必要があります。クライアントによってはこんなコンテンツを追加してほしいなどの要望もあるため、サイトをリリースした後もクライアントに寄り添った対応が大切です。
Webディレクターとして働くうえで必要なスキルとは?
Webディレクターは、プロジェクトの進行を任される立場にいるため、さまざまなスキルが求められます。
ここからはWebディレクターとして働くうえで必要なスキルを紹介します。
ディレクション力
Webディレクターとして働くうえでディレクション能力は欠かせません。現場の指揮やプロジェクトの進捗管理がディレクターの仕事なので、これらに必要な能力を兼ね備えておく必要があります。
例えば、各プレイヤーがタスクを完了するまでのスケジュール管理能力やクライアントとの交渉能力などが挙げられます。Webディレクターには、いかに現場とクライアントの意見を汲み取りながらスムーズにプロジェクトを進められるかが問われます。
Webマーケティングの基礎知識
Webマーケティングの基礎知識もWebディレクターとして働くうえでは必要なスキルです。
例えば、Webサイトを制作する場合、サイトの課題分析や目標数値の効果測定などが必要です。
Webマーケティングの基礎知識がなければ、クライアントの課題分析や目標設計・提案はできません。サイトの課題分析や目標数値の設計を行うためにもWebマーケティングの基礎知識は必要です。
Webコンテンツ制作に関する経験
Webコンテンツ制作に関する経験もあるとよいでしょう。
例えば、Webサイトを制作する場合、HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語への理解が必要となります。また、サイトに表示されるデザインに関する知識なども必要になるため、PhotoshopやIllustratorなど、Web制作に必要なAdobeソフトの使用経験などもあるとよいでしょう。
Webディレクターは各プレイヤーのタスクを統括する役割ではありますが、自分自身がコーディングやデザインを担当することもあるため、現場で仕事をこなせるレベルのコンテンツ作成能力が必要となります。
Webディレクターの給与相場はどのくらいか?
求人情報サイトの「求人ボックス」のデータによると、Webディレクターの平均年収は正社員で493万円という結果になっています。
ただし、全体的に給与の幅は広い傾向にあり、勤務先の企業や経験・スキルによって変動するでしょう。なかには年収800万円を超えるケースもあります。
参考:求人ボックス
Webディレクターのキャリアパス例
ここでは、Webディレクターのキャリアパスの例として4つご紹介します。
Webプロデューサー
Webプロデューサーは、Web事業全体の責任を負うポジションの職種です。ビジネス戦略の立案やコンセプトの設計など、Webディレクターよりも高い能力が求められます。また、現場の責任をほぼ全て担っているため責任が大きい職種といえます。
Webコンサルタント
Webコンサルタントになることもキャリアパスの一つです。Webコンサルタントはクライアントの課題解決に対して、どのような戦略や戦術で解決していくかを提案する仕事です。
Webマーケティングに関するノウハウや知識が求められるため、とにかく実務経験が必要です。
またWebディレクターとは異なり、現場を取り仕切るというわけではないため、実際に課題の解決に着手するわけではありません。コンサルティングに専念するキャリアパスといえます。
コンテンツディレクター
コンテンツディレクターは、Webディレクターのなかでもコンテンツ制作に特化している職種のため、コンテンツ制作のスキルを伸ばしていけるキャリアパスです。サイト制作だけではなく、コンテンツの中身まで考えられるディレクターとして重宝されています。
一方、近年ではSEOコンテンツの需要も高いため、SEOの知識やライターに文章のフィードバックをするための文章力が必要です。
テクニカルディレクター
テクニカルディレクターへの転身もWebディレクターのキャリアパスの一つです。テクニカルディレクターとは、Web制作全体の指揮をとるWebディレクターとは異なり、主にシステム関連の案件に特化して指揮をとる職種をいいます。
サーバーサイドやインフラ周りの知識を身につけたうえで、エンジニアなどと連携する必要があるため、より専門知識が必要です。
まとめ
今回はWebディレクターの仕事内容やキャリアパスの例について紹介しました。
Webディレクターの仕事はWebマーケティングに関する専門知識が求められるだけでなく、WebサイトやWebコンテンツの制作に伴う関係者とのコミュニケーション能力やスケジュール管理能力などのスキルも必要です。Web業界で専門知識を身につけ、ディレクション業務を通して今後のキャリアパスを描きたいという方には向いているでしょう。
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