コラム
COLUMN
2023.6.16
ABテストをGoogle広告で実施する際の進め方や効果について解説
Webマーケティングの施策を行う際は、さまざまな手法が使われています。なかでもABテストはGoogle広告における改善施策として活用されています。Google広告とは、自社のサービスに関連したキーワードを検索するユーザーに対して、Google上の広告枠を利用して流入を促進できるマーケティング手法です。Google広告を活用することでアクセス数や問い合わせ数の増加が期待できます。
この記事では、Google広告におけるABテストの機能や進め方について解説します。企業のマーケティング担当者の方は参考にしてください。
WebマーケティングにおけるABテストの目的
ABテストを行うことで、アクセス数やコンバージョン率の改善が見込めます。ABテストは、Webサイトやバナー、広告文などに対して実施します。
AパターンとBパターンの要素を用意して、それぞれの成果を比較していきます。2パターンだけでなく、3つ以上のパターンを比較することもあります。例えば、画像や文字、レイアウトなどをABテストで検証し、効果的だと考えられるパターンをサイト内のさまざまな指標でテスト公開することで、どのようなパターンがユーザーの興味を惹くか分析できます。
マイナーチェンジを繰り返し、最もユーザーに効果のあるパターンを反映させることで、成果を出すことがABテストの目的です。アクセス数やコンバージョン率の向上のための施策にはさまざまな方法がありますが、ABテストは基本的に既存のコンテンツを変化させたパターンで検証するため、低予算で実行できるメリットがあります。できるだけ効率的に最も効果的なパターンを検証したいのであれば、ABテストはおすすめです。
Google広告においてABテストで見直すべきポイント
Google広告でABテストによって見直すポイントは、主に「広告の見出し」・「広告文」・「広告の画像や動画」・「ランディングページ」の4点が挙げられます。
広告の見出しは、ユーザーがまず目にするものです。特にリスティング広告(検索連動型広告)ではクリック率を大きく左右する要因となります。また、リスティング広告の見出しは、見出し1つあたり全角15文字以内で3つの見出しを作成することができます。ABテストを実施し、どの見出しがクリックされやすいか検証するとよいでしょう。
広告文は、見出しの内容を補足で説明する役割があります。広告文を変えることで、成果へのつながり方も変わってきます。広告文を変える際は、ユーザーが行動したいと思える内容を数パターン準備しておくとよいでしょう。具体的には、商材を購入するメリットやキャンペーン内容などを記載すると比較対象として検証できます。
ディスプレイ広告は画像や動画といったコンテンツが大きく影響します。商品の写真または人物が映っている写真を配信すると、どちらがクリックされやすいか検証できます。
広告だけではなく、リンク先のランディングページでもテストは可能です。ランディングページでは、ファーストビューのキャッチコピーや画像、コンバージョンまでの導線が適切か、コンバージョンボタンに気付けるかなどを検証するとよいでしょう。また、広告内容とランディングページの関連性に差がないかを確認し、ユーザー目線でランディングページを見たときに、気になる部分があれば随時変更してテストをしてみましょう。
Google広告におけるABテストのメリット デメリットについて
ここでは、Google広告でABテストを実施する際のメリットデメリットについて解説します。
メリット
ABテストは、デザインや文章などの一部を変更するだけで始めることができるため、大規模なリニューアルをする必要がなく、コストを抑えながらコンバージョン率をアップすることが可能です。そのため実施するための工数が少なく済みます。またGoogle広告でABテストをする際は、ツールを活用することでコストや手間をかけずに、検証も簡単に行うことができます。
デメリット
ABテストは変更箇所をどこにするかによって、結果が大きく変わるため、仮説を誤ってしまうと検証につながらないリスクがあります。また、ユーザーの動向は日々変化するため、ある一定の期間を設け、改善や検証を行うなどPDCAサイクルを回す必要があります。
Google広告におけるABテストの進め方を具体的に紹介
Google広告においてABテストを行う場合はどのように進めればよいのでしょうか。Google広告でABテストを実施する場合は以下の2つの方法があります。
・下書きとテスト
・広告バリエーション
ここでは、上記2つの進め方について解説していきます。
「下書きとテスト」と進め方について
Google広告におけるABテストを行う場合は、「下書きとテスト」という機能を利用することで実施できます。「下書きとテスト」は、キャンペーンに適用する変更内容を、出稿前に事前に効果検証することができる機能です。
既存のキャンペーン内容を下書きとして複製して、テストしたい内容のみを変更してABテストを行います。
「下書きとテスト」の設定手順としては下記の通りです。
・Google広告管理画面で、テストをしたいキャンペーンを選択
・左側メニューから「下書きとテスト」を選択
・「キャンペーンの下書き」を選択し、+ボタンをクリック
・「下書き」で下書きを作成
・「下書きとテスト」から「キャンペーンのテスト」を選択
・+ボタンをクリックし「下書きを選択」、設定したキャンペーンとテストの開始日などを設定
・すべての設定を完了すると、テストがスタート
下書きとテストの機能は簡単にABテストを行えますが、リスティング広告とディスプレイ広告のみでしか活用できないため注意が必要です。
「広告バリエーション」と進め方について
広告バリエーションとは、複数のキャンペーンまたはアカウント全体でさまざまな広告のバリエーションを作成し、テストできる機能です。具体的には、行動を促すフレーズを「今すぐ購入」から「本日中に購入」に変更した場合に、広告の掲載結果がどの程度向上するかをテストできます。また、広告見出しを変更し、テストすることも可能です。
広告バリエーションの作成手順は下記の通りです。
・「下書きとテスト」をクリック
・「広告バリエーション」からキャンペーンや期間を設定
テストの設定は簡単なのでさまざまな広告を試したい場合におすすめです。
Google広告のABテストで得られる効果
Google広告のABテストを行うことで、コンバージョン率の改善やエンゲージメントの改善が見込めます。
ABテストを実施し、ユーザーに与えた印象を分析し改善することでユーザーがもとめる印象を与えることができるためユーザーエンゲージメントの向上が期待できます。また、画像やテキストを変えてテストすると、ランディングページへアクセスするユーザーが増える可能性があります。
このように、広告のパフォーマンスをABテストで向上させ、広告流入から売り上げ増加が期待できます。Google広告でABテストを行うことで、集客から売上向上まで影響をもたらしてくれるでしょう。
まとめ
今回はGoogle広告におけるABテストについて解説しました。ABテストはWebマーケティングにおいて、少ないコストで実行できる施策の1つです。さらに、大きな効果も期待できるため、コンバージョンなど成果を上げたい方は取り組んでみることをおすすめします。
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