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2023.5.10

広告運用はどんな仕事? 年収の比較、キャリアパスを解説

広告運用はどんな仕事? 年収の比較、キャリアパスを解説

広告業界においてはアドテクノロジーと呼ばれる広告配信技術が急速に進歩したことによって、新聞、雑誌、ラジオ、テレビマスコミなどからインターネットへと広告を出す媒体のシフトが進んできています。そのため、広告運用に対する需要も高まっており、人材が不足しているという話も耳にすることが増えました。

この記事では、広告運用の仕事内容やキャリアパス、働く上で求められるスキルや一般的な年収について紹介していきます。主にWeb広告の運用を仕事として検討されている人はぜひ参考にしてください。

広告運用とはどんな仕事?

ここでは、広告運用の仕事について紹介していきます。

新聞、雑誌、ラジオなどの媒体については主に大規模の広告代理店が扱うことが多く、近年需要が高まっているWeb広告においては大規模な企業は稀であり、主に中小規模の企業が取り扱っています。

大まかな流れは変わらないため、以下では主にWeb広告の運用を例として解説します。

Web広告運用の仕事では、主にリスティング広告など運用型広告の管理、運用を行います。広告を出稿する先としては、GoogleやYahoo!などの検索エンジン、Facebook、Instagram、TiktokなどのSNS、LINEなどのアプリなどが挙げられます。

一般的な仕事の流れとしては、クライアントのヒアリング、市場調査、広告の作成、成果の分析と報告、広告の改善といったものとなります。各段階の具体的な内容については次の項目で解説します。

広告運用の具体的な仕事内容とは?

ここでは、Web広告運用を例として、具体的な仕事内容について解説していきます。

・市場調査、広告のプランを企画する

まずはクライアントの要望をヒアリングしつつ、キーワード選定と予算の検討を行います。効果的な広告を作ろうとすればするほど、クライアントと同じキーワードで広告を行っているライバルも多くいるものです。そのため、クライアントの広告を効果的に表示させるための市場調査を入念に行います。

その調査結果をもとに、スケジュールや目標とする評価指標であるKPI(Key Performance Indicator)を策定し、具体的な企画内容を固めていきます。

・広告の作成、出稿を行う

企画内容を基に、広告の原案を作成していきます。原案が出来た段階でクライアントへ提示し、推敲しながら掲載内容を適切な形に整えていきます。また、広告出稿にあたってテキストやバナーを作成する作業も発生するため、同時並行で進めていきます。すべてが揃って広告料を入金した段階で広告がスタートします。

・広告の成果を分析し、改善を行う

入稿した広告は、各種分析ツールを利用して成果を分析し、KPIの数値を確認しながらより良い結果を出せるよう改善していきます。

広告運用を仕事にする場合のキャリアパス

ここでは、広告運用の仕事について未経験者からベテランまでのキャリアパスの一例を紹介していきます。

・まずはオペレーターから始め、チームリーダーにステップアップできる

まず始めは広告運用のツールを使うオペレーターの業務からスタートし、そこで業界知識や分析の経験を積みながら、ある程度の人数を率いるチームリーダーに昇格するという道があります。

・経験を積んでコンサルタントにステップアップできる

広告運用の経験を積むことで次のステップとして、顧客とのやりとりや企画提案を行うコンサルタントを目指すことが可能となります。

・事業会社のマーケティング責任者に転職することができる

コンサルタントとして経験を積み、クライアントやチームから高い評価を受けるようになると、その先にはマネージャーやマーケティング責任者として活躍することができる機会が待っています。会社としてより大きな利益に繋がる成果が求められます。

広告運用を行う上で会社から求められるものとは?

ここでは、広告運用を仕事とするにあたって、必要なスキルについて紹介していきます。

・マーケティングに関する専門知識

広告運用をするにあたっては、マーケティングに関する専門知識が必須となります。顧客の求める成果につなげるためには、マーケティングの理解を深め、より具体的に行動に落とし込む必要があります。

・データを分析する能力

広告運用の仕事では、広告を出稿した後にツールを使って成果を確認することができます。そのため、結果として取得できる指標や数値について理解し、データを解析する力が求められます。これがないと、具体的な改善策が策定できないため、重要なスキルとなります。

・書籍などを通じて新しい知識を獲得し続ける姿勢が求められる

広告手法に関する技術は常に新しくなるため、書籍やインターネット上の情報にアンテナを立てて置く必要があります。仕事外でも学び続けることが推奨されます。

広告運用の給与相場はどのくらいか?

広告運用の仕事は、主にWeb制作会社やWeb広告代理店に勤めることになります。近年では需要が高まっていることから、未経験者を採用する求人も増えています。
ここでは、広告運用の仕事について一般的な給与相場をご紹介していきます。

・一般的な給与相場は440万~620万円

IT/通信の業界における平均年収は433万円であり、年代別でみると、20代は361万円、30代は492万円、40代は592万円、50代以降は722万円となっています。
※参考元:doda|平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】

・マネージャーになると900万円を超える求人もある

広告運用の経験を積むごとに責任を伴う仕事も増えるため、年収が上がります。マネージャークラスの人材になれば、年収900万円となるケースもあります。
※参考元:リクナビNEXT|【Web広告運用】などの求人

・大手広告代理店のリーダークラスはインセンティブを含め1,300万円を超えることもある

大手広告代理店のリーダークラスの人材として活躍できるようになれば、各種インセンティブを含めて年収1,300万円となるケースもあります。
※参考元:リクナビNEXT|【Web広告運用】などの求人

広告運用の最新トピックやニュース、トレンドを紹介

ここでは、広告運用に関する最新のトピックやトレンドを紹介します。

・デジタル広告に使われる広告費はテレビ、新聞、ラジオ等を上回っている

電通グループによれば、今後デジタル広告に使われる広告費は、従来型の新聞やラジオなどのメディアよりも上回り、大きくシェアを伸ばし続けることが予想されています。また、デジタル広告のなかでもソーシャルメディア広告の成長性が高く、SNSに多くの注目が集められていることが分かります。
dentsu group|電通グループ、「世界の広告費成長率予測(2020~2022)」を発表

・新卒の就職先としては広告代理店の人気は低下する傾向にある

キャリタス就活2023によれば、かつて人気を博していた博報堂や電通はランキングを下げており、広告代理店の人気は低下する傾向にあります。
※参考元:キャリタス就活2023|就職希望企業総合ランキング

・企業が広告運用を内製化する傾向があり、広告運用ができる人材が不足している

最近ではDX人材を社内で育成しようという傾向が高まっており、広告代理店に委託をするケースが減っています。一方で、現場では効果的に広告運用ができる人材は乏しく、育てる環境も整っていないのが現状です。

まとめ

広告運用はどんな仕事? 年収の比較、キャリアパスを解説

この記事では、主にWeb広告の運用について仕事内容やキャリアパス、求められるスキルや一般的な年収などを紹介してきました。需要が高まっている一方で、スキルを持った人材が不足している業界であり、企業の広告運用の内製化も思うように進んでいない現状があります。

専門的なスキルを身につけることで、高い年収を得るチャンスも転がっている業界であるため、自身の価値を高めることで得られる恩恵も大きくなります。

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